X – BLUE BLOOD

(1989年作品)

収録曲:

01. PROLOGUE (?WORLD ANTHEM)

02. BLUE BLOOD

03. WEEK END

04. EASY FIGHT RAMBLING

05. X

06. ENDLESS RAIN

07. 紅

08. XCLAMATION

09. オルガスム

10. CELEBRATION

11. ROSE OF PAIN

12. UNFINISHED




Xのメジャーデビュー作!

YOSHIKI自身が立ち上げたエクスタシーレコードからリリースされた前作『Vanishing Vision』はインディーズ作品でありながらも爆発的なヒットとなった。

そしてXはメジャーデビューとなる…

 

本作『BLUE BLOOD』はXのセカンドアルバムでありメジャーデビューアルバムである。

1989年当時、まだ「ヴィジュアル系」なる言葉は存在しなかった。

しかし、Xがメジャーデビューして、X旋風なるブームはその後の日本の音楽シーンを変えていくこととなるのだ!

 

今でこそ「ヴィジュアル系」「V系」なる音楽ジャンルが一般的に浸透しているが、はたしてその原点はどこにあるのだろうか?

今一度、あの当時の「空気」を感じてみようではないか!

 

では、

X メジャーデビューアルバム

BLUE BLOOD

についてレビューしていこう。

 

レビュー

シンプルなデザインの青いアルバムジャケットである。

そしてそこには…

「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」の文字が書かれている。

ちなみに、ここに書かれている「VISUAL SHOCK」が後に「ヴィジュアル系」という言葉を生み出したといわれている。

 

一曲目「PROLOGUE (?WORLD ANTHEM)」でアルバムは幕を開ける。フランク・マリノ&マホガニー・ラッシュのインスト曲のカバー。

オーケストラサウンドが壮大なイメージを奏でながら、タイトル曲の「BLUE BLOOD」へ展開されていく。

そして二曲目「BLUE BLOOD」、エンジン全開のスピードナンバー!疾走感に加えてメロディアスなヴォーカルとツインリードのギターの旋律が印象的である。

三曲目「WEEK END」、哀愁感漂うハードロックナンバーであろう。テーマは「自殺」、タイトルは「終末」を「週末」にしたものとされている。

四曲目「EASY FIGHT RAMBLING」、シャッフルナンバー。

五曲目「X」、疾走感あふれるスピードナンバーであり、ライヴにおいては「Xジャンプ」による一体感が醍醐味となっていよう!バンド名を冠するにふさわしいナンバーである。

六曲目「ENDLESS RAIN」、メジャーキーのバラードナンバー。しかしながら哀愁感漂う儚い雰囲気が存在するのはYOSHIKIならではの世界であろう…!

 

七曲目「紅」、スピードナンバーでありながらも、ドラマティックといえようか?サウンドを抜きにしても口ずさめるようなメロディーがここにある!

八曲目「XCLAMATION」、民族音楽的な雰囲気がフィーチャーされたナンバーである。

九曲目「オルガスム」、凄まじい速さで一気に駆け抜けていくスピードナンバー!それでいてキャッチーな歌メロが印象的である。

十曲目「CELEBRATION」、キャッチーなロックンロールナンバー。

11曲目「ROSE OF PAIN」、本アルバムのハイライトともいえる長編大作!「血の伯爵夫人」といわれたエリザベート・バートリーをテーマとした曲であり、サウンドアレンジ面においてはクラシック音楽からの引用がその世界を展開させていく。YOSHIKIが描く「美」と「狂気」の世界に圧倒される凄まじい曲であろう。

そして…

12曲目「UNFINISHED」、美しくも儚いYOSHIKIのピアノでアルバムは幕を閉じる…

 

アルバムを聴き終えての感想であるが…

ヴィジュアル系の原点とは何か?と同時にロックの原点とは何か?の答えがこのアルバムにある。

サウンド面においてはヘヴィメタル全盛期の80年代、古き良き時代ともいえるが…

今では考えられないような「熱狂」があったのは事実である。

 

今さら言うまでもなくヴィジュアル系の元祖はX(X JAPAN)であろう。

しかし彼らの原点は何か?を考えた時に「PSYCHEDELIC(サイケデリック)」というロック文化を感じずにはいられないのだ。

「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」の文字が示すように、「VISUAL」はもちろん「PSYCHEDELIC」という単語がそこにはある。

派手なステージパフォーマンスはもちろんのこと、ライヴにおけるXジャンプによる一体感、そしてブームを巻き起こすエナジーとその先のムーヴメント(革命)…

まさに「あの時代」を彷彿とさせないか?

そう!ウッドストックのあの時代である!

おおげさであるかもしれないが…

「熱狂」「興奮」を社会現象にしていくその姿こそがロックの本質であると同時に、Xの「ロック」なのだ!

そして、もちろん「ヴィジュアル系」の原点がここにある…

X JAPAN

公式サイト
http://www.xjapan.com/index.html