Deep Purple – The Book of Taliesyn

(邦題)ディープ・パープル『詩人タリエシンの世界』

(1968年作品)

収録曲:

01. Listen, Learn, Read On

02. Wring That Neck

03. Kentucky Woman

04. (a)Exposition (b)We Can Work It Out

05. The Shield

06. Anthem

07. River Deep, Mountain High




ディープ・パープルのセカンドアルバム

デビューアルバム『ハッシュ』からわずか3ヶ月後にリリースされたのが本作『詩人タリエシンの世界』である。

このアルバムもカバー曲も交えながらの構成となっている。

 

ちなみにデビュー当時の彼らは、音楽性はアートロックとよばれるスタイルであったが、本国イギリスよりもアメリカで受け入れられていた。

「第一期」ディープ・パープルの魅力とは何か?を考えてみた時にひとつの答えがジョン・ロード主導権の曲と彼のオルガンではなかろうか。

だからこそ、ハードロックとしてのディープ・パープルの「原型」を知る上でも「第一期」は見逃してはいけない!

 

では、

Deep Purple セカンドアルバム

The Book of Taliesyn

についてレビューしていこう。

 

レビュー

絵本の表紙のような印象的なアルバムジャケットである。

吟遊詩人タリエシンをイメージさせるようなデザインとなっている。

 

サイケデリック感あふれる「Listen, Learn, Read On」でアルバムは幕を開ける。

軽快なリズムにミステリアスな雰囲気ともいえる語りかけるようなヴォーカルが印象的なブルースロック風ナンバー。

各パートの魅力が伝わってくる一曲目にふさわしい曲であろう。

 

二曲目「Wring That Neck」、ジョン・ロードのオルガンとリッチー・ブラックモアのギターによる白熱の演奏が堪能できるインストナンバー。この曲を聴いてみればすでに彼らのハードロックとしての演奏面は完成されていたことが分かるであろう。

三曲目「Kentucky Woman」、ニール・ダイアモンドのカバーであるが、やはりパープルならではアレンジでジョン・ロードのオルガンが素晴らしい!

四曲目はジョン・ロードのオルガンをフィーチャーしたイントロ部分の「Exposition」からビートルズのカバー「We Can Work It Out」へ流れていく二部構成となっている。

やはり、彼らならではの大胆なアレンジである。

 

ここまで聴けばお分かりいただけるであろうが…

白熱した演奏はすでに存在していたのである。それはハードロックの原点ともいえるクリームに代表されるアートロック、ブルースロック、であろう。

そして、当時のディープ・パープルの魅力はカバー曲を自分たちのカラーに染め上げてしまうくらいのアレンジ力だ。

 

アルバムは後半へと進んでいく…

五曲目「The Shield」、ミステリアスな雰囲気が漂う曲である。リッチーらしいともいえようか?

六曲目「Anthem」、ドラマティックなバラード風ナンバーであるが、それ以上にハードロックの真骨頂である「様式美」ともいえる一面が見られるような曲だ。

激しいだけがハードロックの魅力ではない、そこにドラマティックという要素が加わってこそ感動が生まれる!

ディープ・パープルの凄さはハードロックの象徴ともいうべき「激しくもドラマティックな展開」を確立したことである。

 

そして、ラスト「River Deep, Mountain High」、アイク&ティナ・ターナーのカバーでアルバムは幕を閉じる…

 

最後にアルバムを聴き終えての感想。

陰に隠れてしまいがちな「第一期」ディープ・パープルの作品であるが、正直に言わせていただこう。

ハードロックの原型を実感できる貴重な作品であろう。

 

もしも、あなたがハードロック・バンドとしてのディープ・パープルしか知らないのであれば聴くべし!

なぜなら「第一期」において彼らはハードロックの基礎をすでに創り上げていたからである。

さすがハードロックのレジェンド!と再確認させられる…

ディープ・パープル

公式サイト
http://www.deeppurple.com/