Deep Purple – Shades of Deep Purple

(邦題)ディープ・パープル『ハッシュ』

(1968年作品)

収録曲:

01. And the Address

02. Hush

03. One More Rainy Day

04. Prelude:Happiness?I’m So Glad

05. Mandrake Root

06. Help

07. Love Help Me

08. Hey Joe




ディープ・パープルのファーストアルバム

ハードロックのレジェンドともいえるディープ・パープルではあるが、結成当時の音楽性はいわゆるアートロックと位置付けられていた。

一般的に「第一期」とよばれるラインナップで制作されたスタジオアルバムは三枚、音楽的な主導権はキーボードのジョン・ロードで、ヴォーカルはロッド・エヴァンス。

本作『ハッシュ』は彼らのデビューアルバムである。

 

彼らの果たした「ハードロック」における偉大なる功績はここで説明するまでもないが、それゆえに「第一期」が陰に隠れてしまいがちなのも事実であろう。

結成当時のディープ・パープルとはどのようなサウンドだったのか?

今一度、聴いてみようではないか!

 

それでは、

Deep Purpleファーストアルバム

Shades of Deep Purple

についてレビューしていこう。

 

レビュー

「第一期」メンバー写真、紫を基調としたジャケットデザインである。

ちなみにラインナップは、

ロッド・エヴァンス(ヴォーカル)

リッチー・ブラックモア(ギター)

ジョン・ロード(キーボード)

ニック・シンパー(ベース)

イアン・ペイス(ドラム)

 

インストの「And the Address」でアルバムは幕を開ける。

ジョン・ロードのオルガンにリッチーのギターが勢いよくのっていくエキサイティングなナンバーとなっている。

二曲目「Hush」、カバー曲であるが、パープルらしい演奏でキャッチーながらもロックな曲となっている。どことなくクリームを感じさせるブルースロックだ。

三曲目「One More Rainy Day」、ロマンティックなメロディが印象的なナンバーである。ロッド・エヴァンスの歌声の魅力が感じ取れる。

四曲目「Prelude:Happiness?I’m So Glad」、ジョン・ロードのオルガンによる導入部分から始まり、ドラマティックに展開されていきカバー曲「I’m So Glad」が始まる。クリームもカバーしたことで有名な曲であるが、ジョン・ロードのオルガンによってパープルらしいアレンジとなっているのではなかろうか?

 

そしてアルバムは後半へ…

五曲目「Mandrake Root」、ジミヘンを感じさせるようなロックナンバーだ。しかもそれに加えて曲の後半部分、イアン・ペイスのドラムをバックにジョン・ロードのオルガンソロは後のハードロックを感じさせるような白熱した演奏であり、リッチーのギターも激しい!

六曲目「Help」はビートルズのカバーである。バラード調の大胆なアレンジとなっているが、ここでもロッド・エヴァンスの魅力的なヴォーカルが活かされているのではなかろうか?

七曲目「Love Help Me」、キャッチーで軽快なロックナンバーである。

ラスト「Hey Joe」はボレロのリズムが印象的なドラマティックな展開から始まる。ジミ・ヘンドリックスで有名な曲であるが、良い意味でディープ・パープルのカラーに染め上げてしまっている大胆すぎるアレンジであろう!

そしてアルバムは幕を閉じる…

 

アルバムを聴き終えての感想を述べさせていただこう。

ディープ・パープルのファーストアルバムであるが、やはりというか一般的にイメージされるであろう「ハードロック」のパープルではない。

しかし、ハードロック・バンドとしての「原型」が十分すぎるほどに感じとれる作品でもある。

なぜか?

曲構成などトータルにみればハードロックではないが、ドラマティックな展開と白熱した演奏といった彼らのスタイルはすでにここに存在するからだ!

 

そして、それに加えてこのアルバムの魅力はカバー曲が半数を占めているにもかかわらず彼らのカラーに染め上げている点であろう。

おそらくジョン・ロードのオルガンの存在が大きいであろう。このオルガン・サウンドはディープ・パープルの象徴ともいえる。

 

ディープ・パープルの「原型」が知れる作品…

それが「Shades of Deep Purple」である!

ディープ・パープル

公式サイト
http://www.deeppurple.com/