ABBA – The Visitors

(邦題)アバ『ザ・ビジターズ』

(1981年作品)

収録曲:

01. The Visitors

02. Head Over Heels

03. When All Is Said and Done

04. Soldiers

05. I Let the Music Speak

06. One of Us

07. Two for the Price of One

08. Slipping Through My Fingers

09. Like an Angel Passing Through My Room




ABBAのラストアルバム

1981年、ABBA最後のアルバム『ザ・ビジターズ』がリリースされる。

そして1982年…

1973年にデビューして以来、快進撃の末にポップ界の頂点へ昇りつめたABBAは解散する。

 

一般的には前作『スーパー・トゥルーパー』が頂点を極めた感があり、本作は地味な作品と位置付けられることが多い。

はたして『ザ・ビジターズ』とはどういった作品なのであろうか?

彼らのラストアルバムをこの耳で聴いてみようではないか!

 

では、

ABBA ラストアルバム

The Visitors

についてレビューしていこう。

 

レビュー

タイトル曲の一曲目「The Visitors」でアルバムは幕を開ける。

神秘的なエレクトロサウンドが印象的なナンバー。中近東風なメロディーとフレーズが独特の色を放っている。

二曲目「Head Over Heels」、タンゴ調のメランコリックな雰囲気漂うナンバー。

三曲目「When All Is Said and Done」、明るさの中にもマイナー感漂う美しい曲である。

四曲目「Soldiers」、当時の米ソの対立について歌った曲。美しいシンセサウンドとギターが印象的だ。

 

ここまで聴けばお分かりいただけようか?

これまでのABBA作品とは違うのは「マイナー感」である。

はじけたポップならではのノリとかリズムよりも、雰囲気重視ともいえようか?

「ポップは明るい」という王道があるならば、マイナー調ともいえるポップが展開されているのである…

 

そしてアルバムは後半部分へ。

五曲目「I Let the Music Speak」、悲壮感さえ漂うマイナーキーの曲。ポップ感覚皆無でもABBAはこのような美しい曲を書けるのが驚きである!

六曲目「One of Us」、美しいポップバラード。

七曲目「Two for the Price of One」、ビヨルンのリードヴォーカルによるミディアムスローのポップナンバー。

八曲目「Slipping Through My Fingers」、アグネッタが自らの娘を歌ったバラードナンバーである。

そして…

九曲目「Like an Angel Passing Through My Room」、シンプルなアレンジによる歌メインともいえる静かなる曲でアルバムは幕を閉じる。

 

アルバムを聴き終えての感想を述べさせていただこう。

ひと言でいえば「美しい作品」であろう。

そして、その美しさの正体はマイナー調と自然体ともいえるのではなかろうか?

 

正直言って、本作『ザ・ビジターズ』にはポップの最大の魅力である躍動感とか派手さは無い。

しかし、それに反して「美しさ」とか「落ち着いた雰囲気」などが漂っているのである。

 

そして自然体とは何か?

派手なサウンドで演出しなくともABBAはABBAなのだ!

 

最後にひとこと言わせていただこう。

もしもあなたがABBAという偉大なるポップグループを知りたければ、ファーストアルバムから順番に聴いていくのをお勧めする!

そして最後にたどり着くのが本作『ザ・ビジターズ』である…

ABBA(アバ)

公式サイト
https://abbasite.com/