Rainbow – Rising

(邦題)レインボー『虹を翔る覇者』

(1976年作品)

収録曲:

01. Tarot Woman

02. Run with the Wolf

03. Starstruck

04. Do You Close Your Eyes

05. Stargazer

06. A Light in the Black




ハードロックの金字塔的作品!

本作『虹を翔る覇者』はレインボーのセカンドアルバムであるが、この作品から、リッチー、ロニー、コージー、いわゆる「三頭政治」ともいわれる時期に突入。

そして、レインボーはハードロックの象徴的存在としてその地位を確立していくことになる…

 

「第三期」ディープ・パープルのソウルフルでファンキーな路線により、あくまでもハードロックを追い求めるリッチー・ブラックモアはバンドを脱退、レインボーを結成した。

そしてレインボーのファーストアルバム『銀嶺の覇者』がリリースされた後、ディープ・パープルは完成度の高いアルバム『カム・テイスト・ザ・バンド』を発表する。

 

おそらくではあるが、当時のパープル・ファンとリッチー崇拝者は不完全燃焼ともいうべき不満すらあったのではなかろうか?

1975年、まだまだ未完成な感じが否めないリッチーの新バンドと、もはやハードロックでなくなってしまったディープ・パープル。

そして…

1976年、その状況を切り裂くようなインパクトを引っさげてリッチーによるハードロックの真骨頂がともいうべきアルバムがリリースされる!

 

それでは、

Rainbow Rising

についてレビューしていこう。

 

レビュー

虹をつかむ大きな拳が描かれているアルバムジャケット。

このアルバムのスケール感と力強さを表現しているのであろうか?

 

中世ヨーロッパや魔術をイメージさせるような、幻想的なシンセでアルバムは幕を開ける…

一曲目「Tarot Woman」、コージーのパワフルなドラムをバックにリッチーのギターの魅力が遺憾なく発揮されていく。そしてロニーのヴォーカルはそのスタイルを確立させたかのような素晴らしい歌唱力である。

二曲目「Run with the Wolf」、ヘヴィなギターリフが印象的なミディアムテンポのナンバーだ。リッチーのギタープレイも素晴らしいがコージーのドラムが光っている。

三曲目「Starstruck」、キャッチーなナンバーでありながら、サウンドはハードロック!リッチーならではのワイルドなギターソロが堪能できる。

四曲目「Do You Close Your Eyes」、さらにキャッチーかつノリのあるナンバーが展開されていく。

しかし、それにしても…

ロニーはレインボーの世界観を表現するために生まれてきたのではないであろうか?とも思えるのだ。

なぜならこのアルバムで聴かれるスタイルは今後の彼のバンドに受け継がれていくのだから…

レインボーというバンドは「ディオ」にとって原点ともいえよう。

 

そしてアルバムは後半部分へ…

レインボーの大作主義、それは未来へ受け継がれるハードロックとヘヴィメタルの「様式美」といわれる聖典ともいえようか?

大作二部作である!

「Stargazer」、コージーのドラムをフィーチャーしながら展開されていく壮大なるスケール感あふれる曲である。サウンド面や演奏面はもちろん、その歌詞も絶望がテーマとなった物語となっており、次の曲へとつながっていく…

「A Light in the Black」、テンション全開!スピードとヘヴィの両面が輝いているナンバーであろう。鬼気迫るような、火花散らすように展開されていく演奏は神がかっている、まさに神曲であろう!

ちなみに、その歌詞は絶望の果てに見いだした「光」である…

そのレインボーの光は今なお輝き続けている!

 

最後に…

この作品は、売り上げとかチャートなどを超越した歴史に残る作品である。

リッチー・ブラックモアにハードロックを求めるファンはもちろん、多くのハードロック・バンドやメタル・バンドに影響を与えてきた作品なのだ。

そして、ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアの答えがここにあるのではなかろうか?

ハードロックの魅力を遺憾なく見せつけたディープ・パープルの『イン・ロック』であったが、本作にはそれと同じくらいのパワーとそれ以上の芸術性も備えている完璧なるハードロック・アルバムなのだ!

 

ディープ・パープルに『イン・ロック』あり!

レインボーに『虹を翔る覇者』あり!

もしもあなたがレインボーというバンドを知りたければ…

このアルバムは必聴である!

まさにハードロックの「銘盤」だ…

 

 

レインボー

リッチー・ブラックモア公式サイト
https://www.blackmoresnight.com/