Rainbow – Long Live Rock ‘n’ Roll

(邦題)レインボー『バビロンの城門』

(1978年作品)

収録曲:

01. Long Live Rock ‘n’ Roll

02. Lady of the Lake

03. L.A. Connection

04. Gates of Babylon

05. Kill the King

06. The Shed (Subtle)

07. Sensitive to Light

08. Rainbow Eyes




レインボーの魅力が感じられるサードアルバム!

前作『虹を翔ける覇者』で打ち立てた大作主義はレインボーのハードロック界における地位を確固たるものにした。

しかしながら、アメリカン・マーケットをその視野に入れ始めたリッチーはコンパクトな楽曲に重点を置くことになっていく…

 

本作『バビロンの城門』は邦題こそ前作で展開された「様式美」ともいうべき世界をイメージさせるが、原題は「Long Live Rock ‘n’ Roll」とシンプルなタイトルである。

ラジオ放送で流されることを意識した「コンパクトな楽曲」で構成されたアルバムとも言われている。

はたして、この作品で聴かれるレインボーのサウンドはどのようなものであろうか?

前作からの変化を今一度この耳で聴いて確かめてみようではないか!

 

では、

Rainbow サードアルバム

Long Live Rock ‘n’ Roll

についてレビューしていこう。

 

レビュー

シックな色調をバックにメンバーの顔がデッサンされた、シンプルかつ格調高いジャケットデザインである。

どことなく、ヨーロッパの古い城壁すらイメージさせる…

 

アルバムはタイトル曲の「Long Live Rock ‘n’ Roll」で幕を開ける!

ハイテンションなレインボーならではのロックンロールだ。シンプルでありながら、リッチー、ロニー、コージー、それぞれの魅力が融合されたナンバーとなっている。

二曲目「Lady of the Lake」、ミディアムテンポのナンバー。レインボーらしさを出しつつもキャッチーな感じに仕上げている。

三曲目「L.A. Connection」、重いビートが印象的なミディアムテンポのナンバー。ロニーの鋼のようなヴォーカルの魅力が遺憾なく発揮されている。

 

そして四曲目は「Gates of Babylon」、前作で確立されたレインボーの「様式美」ともいえる世界が目の前に広がっていく…!

決して長編大作ではないが、ドラマティックな展開と神がかったかのようなギターソロを堪能できる素晴らしい完成度であろう。

ちなみにこの曲におけるギターソロはリッチー・ブラックモア史上のベストソロともいわれている。

 

アルバムは後半部分へ…

五曲目「Kill the King」、まさにハードロックの魅力が凝縮されたかのような、スピード感と臨場感を伝えるアグレッシブなレインボーの名曲だ。それに加えて、美しさも兼ね備えているのがレインボーがレインボーたるゆえんであろう!

当時のレインボーのライヴにおいて一曲目に演奏されていた「Kill the King」であるが、まさにハードロック・バンドにとって「一曲目」のお手本ともいえるのではないだろうか?

六曲目「The Shed (Subtle)」、リッチーならではのソロプレイによるイントロから始まる、重いリズムが印象的なシンプルなミディアムテンポのナンバー。

七曲目「Sensitive to Light」、ロックンロール風ナンバー。シンプルなノリでありつつもレインボーの魅力が感じ取れる仕上がりとなっている。

そしてラストの八曲目「Rainbow Eyes」、ファーストアルバム収録の「Catch the Rainbow」を彷彿させるようなバラードナンバーであろう。

そしてこのアルバムを静かに締めくくる…

 

聴き終えての感想を述べさせていただこう。

世間一般的に評価されているように、本作『バビロンの城門』はコンパクトな楽曲で構成されたシンプルなハードロック路線が感じられる作品であろう。

正直言わせていただくが…

前作『虹を翔る覇者』で打ち立てたレインボーの「様式美」に魅了されたリッチー崇拝者には物足りなく感じるかもしれない。

しかし、この作品には絶妙なるバランス感覚があるのだ。

そのバランス感覚は曲順からお分かりいただけよう。

アナログ盤、A面はシンプルかつレインボーらしいロックンロールで始まり、キャッチーなナンバーをはさみ、ラストはコンパクトであるがドラマティックな様式美。B面はハードロックの魅力を伝えるスピードナンバーで始まり、キャッチーなナンバーをはさみ、ラストはレインボーならではの中世音楽をイメージさせるようなバラード。

言い方は難しいのだが…

アメリカン・マーケットを意識しつつも自分たちの個性と魅力を見せつけている、といった感じだ。

もしもあなたがレインボーのファン、リッチー・ブラックモアのファンなら、今一度聴いてみてはいかがであろうか?

もちろん、レインボーもリッチーも知らないリスナーにもその魅力が十分すぎるくらい伝わる名作である!

 

 

レインボー

リッチー・ブラックモア公式サイト
https://www.blackmoresnight.com/