Deep Purple – Fireball

(邦題)ディープ・パープル『ファイアボール』

(1971年作品)

収録曲:

01. Fireball

02. No No No

03. Demon’s Eye

04. Anyone’s Daughter

05. The Mule

06. Fools

07. No One Came




ディープ・パープルのハードロック第二弾!

前作『イン・ロック』の成功によりディープ・パープルは多忙なツアー活動となるのだが、その時期に制作されたのが本作『ファイアボール』である。

ツアー活動の中、その合間を縫って制作されたアルバムということもあり、一般的な評価はもちろんのことメンバーたち自身の評価も芳しくないと言われている。

 

しかし『イン・ロック』で打ち立てたハードロック路線は確実に彼らを前進させているのは事実だ。

なぜならディープ・パープルはハードロック・バンドとして認知されつつあったから…

 

今一度、聴いてみようではないか?

その当時のディープ・パープルの姿を!

 

では、

Deep Purple 「第二期」の二作目

Fireball

についてレビューしていこう。

 

レビュー

ロジャー・グローヴァーが描いたといわれるアルバムジャケット。アルバムタイトルを表現、「火の玉」となって飛ぶメンバーであろうか。

ちなみに、ベースのロジャー・グローヴァーは本作のデザインだけではなく、今後におけるレインボーや再結成80年代のパープルにおいてのプロデューサーとしても多才なる男である。

 

アルバムはタイトル曲「Fireball」で幕を開ける。

イアン・ペイスの勢いのあるドラムから、力強いイアン・ギランのヴォーカル!

ノリの良いハードロックである。

二曲目「No No No」、これもパワフルなロック。それに加えてリッチーならではギターソロ、幻想的な魅力を醸し出している。

三曲目「Demon’s Eye」、シャッフル・リズムのオーソドックスなロックであるが、ギランのヴォーカルが生き生きとその存在感を放っている!

そして四曲目「Anyone’s Daughter」、うって変わって牧歌的な雰囲気の曲である。それにしても、このような曲をパープルが書けることに驚きだ。

 

そして、アルバムは後半へと…

五曲目「The Mule」、ドラムをフィーチャーしたナンバーだ。いうまでもなく、あの『ライヴ・イン・ジャパン』のドラムソロの曲で有名。

六曲目「Fools」、幻想的な雰囲気で始まり、そしてギランのヴォーカルが炸裂してロックのエナジーを放っていくミディアムテンポのナンバーである。中間部分ではリッチーのギターが再び「幻想」を展開、そして再びギランの力強いロック・ヴォーカルで締めくくる大作である。

そしてラスト「No One Came」、ジミヘンっぽいリッチーのギターリフが印象的なパワフルなロックナンバー。ジョン・ロードのオルガンもそれに色を添えて展開されていく。

目の前で聴いているかのようなサウンドが印象的である!

テープの逆回転のサウンドも加わりエンディングへ…

そして、アルバムは幕を閉じる。

 

アルバムを聴き終えての感想を述べさせていただこう。

一般的に言われるほど「悪くはない」のが正直な感想であり、普通に良い作品なのだ。

それどころか、イアン・ギランのヴォーカルの魅力が全面に伝わってくる。それに加えてリッチーのギター・プレイにおいては、ボトルネック奏法やヴォリュームノブによるヴァイオリン風な音色など、今後の彼のスタイルがここで披露されている。

前作『イン・ロック』が凄すぎたために、その魅力が陰に隠れがちな本作『ファイアボール』であるが、ストレートかつ自然体なハードロック!それに加えて各パートの魅力も充分に堪能できる作品である。

ディープ・パープル

公式サイト
http://www.deeppurple.com/